仮設!バルバスライブレポート

ホンチャンは[DiscReview][MediaReview]のように掲示板形式にする予定ですが
諸般の事情により、とりあえず「仮設」でスタートするライブレポのコーナー
自分たちのライブではなく友達、赤の他人を問わず色々なバンドのライブを勝手にレポ。
枕詞は「己の所業は棚に上げ・・・」

3/25(火) CLUB CITTA川崎

ELVIS NITE

出演 ギターウルフ、SOBUT、WRENCH、PULLING TEETH etc...


PULLING TEETHは音源からも予想していた通り、演奏力も高く見事なステージを展開。鈴木氏が引っ張っているバンドという印象が強かったのだが、リズム隊もなかなかの腕前で、初めて見るオーディエンスにも強いインパクトを与えたのではないだろうか。一曲終わる度に「ありがとう」を連発し(Bの泰治氏がMCを担当)、その律儀な人柄が偲ばれるライブだった。


WRENCHは山賊さんの言葉を借りるなら、オシャレ轟音系ということになるだろうか。1曲ごとにベニョベニョしたシークエンス音が鳴り響き、それに何の破綻もないミクスチャーサウンドが乗って曲が進行していく。
俺はテクノとかトランスとかくわしくは知らないのだが、テクノはテクノであの無機質さやミニマルさが魅力だと思ってる。でもそういう音楽にディストーションギターやら派手なドラムやらかん高いシャウトがのってしまうと、双方の良さが打ち消されるような気がするね。少なくともWRENCHのライブを見る限りではそんな印象だった。それと、LOUDな音楽とテクノロジーの融合っていうのは90年代のKILLING JOKEとかPRONGとかMAD CAPSULEなんかが散々やり尽くして、今更なんでって気もするし。まあそういった方法論云々以前の問題なのかも。


SOBUTはELVIS NITEにちなんでプレスリーのズラを付けて登場。正直やるなと思ったね。
彼等にはロック・バンドとしての天性の華やかさみたいなものが感じられる。楽曲は陳腐だし演奏も粗削りだけど、この華を持ってるバンドって少ないんだよな。ライブ終了後、MOTOAKI君が戦争について子供じみたメッセージを述べて、オーディエンスにMY WAYをハミングさせたり、今考えると背筋が凍りそうな演出もきっとあの場にいた子供達は無邪気に感動したりしたんだろう。
わかりやすさって重要だ。


トリは御大ギターウルフ。
彼等のライブを今更どうこう言ってもしょうがないので何も言わないけど、CLUB CITTAのPAがあんなにハウってたのは初めて聴いた。さすがギターウルフ。


文責 鎖斗拳

3/19(水)西荻窪WATTS

WATTS NOT DEAD

出演 COLORED RICEMEN、LiE、PADLOCK、ハンマー、BUZZY大和町バンド etc...


本日はCOLORED RICEMENに出演交渉の用もあり、また噂のBUZZY大和町バンドも出演するということで、急いで西荻に向かったのだが、なんとBUZZY大和町バンドの出番はTOPということで、着いたらもう終わってました。無念.....
このBUZZY大和町バンドというグループは鉄アレイ、JUDGEMENT、FORWARDのメンバーからなる日本ハードコア界期待の激烈プロジェクトで、メンバー各自の活動もあるため、ライヴ本数も少ない。そういう意味で本日は貴重な日だったのに苦夜死ーっ!!!
MAU君(LiE)に感想聞いたら「凄かった」の一言だけだったので無念さはつのるばかりであった。


ハンマーはハードコアのホープという感じでスマートなステージングだった。サウンドはちょっとTHRASHっぽい感じもするけど、D-BEATっぽさもあるような。
こういうのってホント文章にできないね。ライヴ後、VoとGの人とちょっと話したんだけど、俺の齢聞いたらやたらびっくりしてて、痛快だった。でもさ〜、正直ハードコアとかパンクって決して若者だけの音楽じゃないと思うんだよね。
俺は中坊の頃からPUNK聴いてるけど、この齢まで一度たりともPUNKのATTITUDEを忘れた事はないし、それは一生変わらないと思ってる。
まあ、アナーキズムに立脚したCRASSみたいなバンドとS×Eのバンドを同一線上で語るのは不可能なようにPUNKのATTITUDEっつうのも人それぞれだけど、要は長いものに巻かれないとかD.I.Y.の精神があれば70歳になってもPUNXであると...
ああ、話が脱線してしまった。


PADLOCKのVoは故MASAMIさんにちょっと似てハスキーヴォイス。ちょっとMETALCOREなテイストもあり、演奏もシャープだし、文句なくカッコイイ。


LiEは毎回全力投球のステージでホント底力のあるバンドだなと感服。トラブルも若干あったけど、そんな事には全く動じないし、まったくもってタフな奴らだ。


で、いよいよCOLORED RICEMENの登場。通常のVo,G,B,DrにSAXを加えた5人編成。Voはex OUTOのブッチャー氏でBassはex LIP CREAMのミノル氏である。
OUTOは大阪のバンドだったからそんなに頻繁にLIVEを見た事がなくて、85年くらいにAA recordのHARDCORE不法集会レコ発を鹿鳴館で見たのが最後だったから、生身のブッチャー氏を見るのは 実に18年ぶりということになるが、相変わらず凄い存在感だった。
彼等は激速ビートでもなければ、阿鼻叫喚SCREAMというものはなく、いたってシンプルな楽曲が中心だが、その音の隙間に垣間みれる驚異的なセンスはまさにベテランというか、真の意味でHARDCORE PUNKを理解している者にしか出せない味わいだ。
前半はこけおどしがない分地味な印象を受けたが、中盤以降は彼等の独特のGROOVEがなんとも心地よくなってきて、自然と身体が動きだしていた。本日のお客さんもやはりCOLORED RICEMEN目当ての人が多いらしく盛り上がってたなぁ。うーん、でもただ楽しいってわけじゃなくてヒリヒリするような緊張感も同時にあるんだよな。やっぱり、スゲーよ。
ライヴ終了後、息もたえだえのブッチャー氏に早速出演交渉するも、夏まではスケジュールが埋まってるから無理ということで、あえなく断念。しかし、お疲れの状態にもかかわらず、いろいろと気を使ってくれて感謝してます。


文責 鎖斗拳

3/10(月) 高円寺GEAR

出演 SURGE UP、SPIRAL JUNKTION、CROSSKICK、7thCORE、OUT SUNGER


SPIRAL JUNKTIONを見るのはこれが3度目だが、見る度に成長を遂げている。最早彼等にPUNKとかメロコアとかオルタナとかそういうカテゴリーは必要ないだろう。これからは真のROCK BANDを目指すのみ。
本日も伝えるべき事を伝えたいという姿勢は充分理解できたが、老婆心ながらちょっと気になる点があったので付け加える。
今後の展開を考えた場合、サウンドがこれ以上叙情的な方向に流れるとちょっとヤバイかも?歌を大切にすることがひいてはビートの脆弱化につながるバンドもいるが、やはりROCKである以上骨太なビートは不可欠で、それがさらなる説得力にもつながると思うよ。
関係ないけど、いつもうちのお店のチラシ折り込んでもらっているので、感謝してます。


SURGE UPは本日初体験。正直カッコよかった。3ピースでオリジナル・パンクのエッセンスを凝縮したようなバンド。楽曲的にはキャッチーかつ疾走感があり、ステジングは全員一丸となってたたみかけてくる。
LIVE見る前にデモCDを聴いていたのだが、とても同じ曲をやっているとは思えないほど強力なLIVEだった。
だれも知らないと思うけど、87〜88年くらいにベルディアってバンドがいて、すごく印象が似ている。ベルディアも本当に素晴らしいバンドだったな。ただ当時はPUNKはかくあるべしみたいな固定概念ガチガチのひとが多かったから、彼等の音楽性は理解されにくかったみたい。ちなみにギターの渡辺さんは現在STRUMMERSで活動中。


なんか最近おこちゃま向け青春PUNKみたいのが流行ってるみたいで、ああいうのはホントうざいなと思う。PUNKを名乗るんであれば毒を持ってなきゃだめだよ。SURGE UPみたいにさ。


文責 鎖斗拳

3/8(土) 初台WALL

BUTTERFRY EFFECT

出演:FREAKS、MILKCOFFEE(和歌山)、SPEND4、DASHBOARD、CHAVO、
NADA CAMBIA、LiE

初台WALL、西荻窪WATTSなどを拠点に開催中のBUTTERFRY EFFECT。
過去FUCK ON THE BEACH、鉄アレイ、POSSESSED TO HATE、HUMONGOUSなど
多くのHARDCORE PUNK BANDが出演し、現在の東京HARDCOREシーンにおいて
重要なイベントである。印象的だったバンドは...


NADA CAMBIAは民族音楽の要素なども取り入れたバンドで、楽曲的にも興味を引かれた。
ステージングも元気があって若手注目株。


CHAVOはトリオ編成で、わりとオーソドックスなHARDCOREという印象。
演奏もアレンジもCOOL!


今日のLiEは熱かった。1週間前にWATTSで見た時もすごいエネルギーを感じさせるバンドだなと思ってはいたのだが、今回は度重なるアクシデントにも一切動じず、最後までハイテンションのステージを展開。やっぱりIDORAに鍛えられた成果かな?本日のBEST LIVE ACT。
最後はMAU君ドラムセットに転倒&客席ダイヴという大盛り上がりのうちに終了した。


トリはFREAKS。彼等も個性的ですごくいいバンドだなと思う。
ちょっとASSFORTに似てるかも。演奏もうまいし、楽曲のクオリティーも高い。ただ欲を言えばもうちょいVOにインパクトが欲しいところ。これはLiEの派手なステージの後だったから余計にそう思うのかもしれないが。


なにはともあれ久々に本物を見せてもらった一夜だった。


主催者のヒライ氏のURLは

http://sst.gaiax.com/home/hirai1972

次回のBUTTERFLY EFFECTは5/2(金)ドイツからLSTA KNASTを迎えて
初台WALLにて開催。当然の事ながら全PUNX必見。


文責 鎖斗拳

3/6(木) 下北沢CLUB251

RESPONSE レコ発ツアーファイナル

出演:RESPONSE、刻、LIMITED OUT、USED KNOWLEDGE、RED SUN

RESPONSEのレコ発ツアーの最終日ということもあり、大盛況だった。
自分としては全部初めて見るバンドばかりで、かなり期待も大きかった。が、しかし...


トップは刻。ギター、ベース、ドラムに加え、ターンテーブルとサンプラー、MCの6人編成。この編成とメンバー全員坊主頭にB-BOY風のいでたちからLIMP BIZKITのようなサウンドを勝手にイメージしていたのだが、それはいい意味で裏切られた。
彼等はモダンヘヴィネスとかラウド系にはカテゴライズしきれない幅広い音楽性を持っており、繊細な要素も多分に持ったグループだった。トップということもあり、客の入りもいまいちな状態ではあったが、MCのかっつぁんは最後まで緊張感を持続したステージングを見せてくれた。
ただし、あえて苦言を呈するなら、演奏がまとまっているのはけっこうな事だが、もうちょっとメリハリが欲しい気もする。激しい曲はより激しく、FUNKYな曲は腰を揺さぶる位のGROOVEが欲しい。
なにはともあれ、そんな未完成な点も含めそれが彼等の魅力になっているのは否めないし、今後の成長に期待したい。

刻URL : http://cok.sub.jp/c.o.k..htm


2番手はRED SUNという名古屋の男女ユニット。PORTIS HEADとかビョークっぽい印象を受けた。けど、後半の曲はもうちょい和風テイストもあり、個性はあるかな...


LIMITED OUT、USED KNOWLEDGEは見たはずなんだけど、全然憶えてなくて、つーか印象薄過ぎてゴメン。


トリはRESPONSE。こういうのEMOっていうのかな?EASTERN YOUTHとかBLOODTHIRSTY BUTCHERSとかはマジで最高なんだけど、このバンドは人気はあるけど、どこがいいのか全くわからなかった。見にきてる人たちもただボーっと見てるだけで、なんのレスポンスもないし、ホントにこれでいいのって感じ。
でも終わったら突如アンコールとか言い出すし、この人たちにしかわからないお約束ごとでもあるのだろうか?


俺は普段HARDCORE以外のバンドを見る機会がほとんどないから、そういう意味で
本日は貴重な機会だったが.....う〜む、とりあえず刻を見れてよかったよ。


文責 鎖斗拳

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