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BREAKFAST/眩暈 鎖斗拳 03/6/7(土) 3:35

BREAKFAST/眩暈
 鎖斗拳  - 03/6/7(土) 3:35 -

引用なし
   眩暈と書いてめまいと読むそうだが、うちのMACではどうしても変換できなかった。

BREAKFASTのヴォーカリスト森本氏はTHRASHER JAPANに定期連載を持っていたり、バンドのHP上に森本雑感というコラムを連載していたり、非常に文才のある人物で、俺も愛読している。森本雑感は本当に面白い。正直、彼の文章に惹かれてBREAKFASTにも興味を持ったのだが、彼等は単に文才があるだけではなかった。

このCDのジャケットもどこかで見たようなタッチの絵だな〜と思っていたら、ブラックフラッグの一連のジャケットを手掛けているレイモンド・ペティボーンの作だったし、森本氏のコラムからも滲み出てはいるのだが、要するにわかってる人たちなのだ。

現在のハードコアをサウンド形態という切り口で捉えるのはナンセンスかもしれないが、俺がこのバンドにシンパシーを感じるのは、彼等のサウンドにROCK本来の持つ良質なGROOVEがあるからだ。
ものすごく暴力的な言い方をするとミッシェルガンエレファントの1万倍くらい切れのあるギターが、JAZZやSOULを咀嚼した壮絶なグラインドコアリズムの中で唸りをあげているのだ。ヴォーカルスタイルも一聴しただけでは咆哮しているだけに聴こえるかもしれないが、かなり緻密なアレンジがなされているし、日本語の歌詞も独自の世界観が垣間見れて味わい深い。
楽曲はほとんど1分位だが、その中に凝縮された情報量と内包しているポテンシャルは圧巻である。これは最近衰退著しいMETAL系の音楽が過去の縮小再生産を繰り返し、ますますその音楽性を矮小化させている事実から考えると奇跡みたいに思えるかもしれないが、ROCKなんて昔から実はコロンブスの卵みたいなものだったのだ。

アルバムのラストに往年のブラックフラッグやデッドケネディーズあたりが必ずやっていたような単調でノイジーでダークなイメージの曲をやっているのだが、それまでの曲がほとんど1分ないしそれ以内だったのに、この曲は12分。唯一この曲だけはつまらなかった。でもこのつまらなさって、昔凄くパンクを期待してブラックフラッグのMY WAR(なぜかこれだけVAPから日本盤が出た)を聴いた時のハズレ感に酷似している。そこまで計算ずくでやってるとは思えないけどね。

BREAKFAST URL:http://members.tripod.co.jp/oneweek/breakfast/flame.html

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