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バルバスバウが誇る轟音目利き「鎖斗拳」を筆頭に、
厳選された球状音盤屋店員が古今東西の名盤、迷盤の買取値を勝手に査定!
己の所業は棚に上げ、アノ名盤を球状音盤屋はいくらで買い取るのか?!

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SEX PISTOLS/NEVER MIND THE BOLLOCKS 鎖斗拳 02/5/1(水) 12:21

SEX PISTOLS/NEVER MIND THE BOLLOCKS
 鎖斗拳  - 02/5/1(水) 12:21 -

引用なし
   '78 (英)
いまさらこういう作品と向き合うと、居心地の悪さを感じたりするんだけど、自分の人生を決定づけた一枚なのは間違いない。
クラッシュもダムドもストラングラーズも最高だし、聞きまくったけど、やはりピストルズは別格で、それはサウンド以外にもあの当時の文化や世相なんかともシンクロしてて、今や郷愁めいたものを感じるくらいだ。
サウンド面では今の最先端のラウド・ミュージックに比べたら、とるに足らない刺激しかないけど、音楽以外の彼らの発言、ファッション、その存在は圧倒的で、奴等のおかげで道を踏み外した若者は俺だけじゃないと思うよ。
よくロックはピストルズ以前と以降という文脈で語られる場合があるけど、既成の概念とか体制とかに対してアンチテーゼとして機能するのがロックの役割だとすれば彼らはまさにリアル・ロック・バンドであり、だからこそ発表から20年以上経た今日でもその輝きを失わないのだろう。それと彼らが凡庸なパンク・バンドと大きく異なるのは、常にクールな視点に立っているという点だ。怒りにわれを忘れてどんなにいきり立っても、そんな表現は共感を得られないものである。過激なイメージの中に垣間見れる知性やユーモアのセンスがあればこそ、この作品は歴史的名盤として時代の反逆児たちに愛されるのだ。
結局、俺も歳をとって反体制だの反帝国主義だの言ってられなくなってきて、今度は自分が搾取する立場になってくると、この作品がつきつける命題ってものが自己否定につながってくるから皮肉なものだ。


で、今回の査定額 
 アナログ日本版帯付に限り
     ¥9800也

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