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ZENI GEVA/FREEDOM BONDAGE 鎖斗拳 03/3/17(月) 23:08

ZENI GEVA/FREEDOM BONDAGE
 鎖斗拳  - 03/3/17(月) 23:08 -

引用なし
   1995 ALTERNATIVE TENTACLES

NULLこと岸野一之氏はインディーズシーン黎明期より、その高度かつ個性的なギターワークでシーンを牽引してきたが、この作品はそんな岸野氏のプログレッシブ・ハードコアバンドZENI GEVAの問答無用の名作である。

俺がNULLに注目したのは87年くらいにメルツバウとかハナタラシとコラボレートしていた時期あたりからで、その後YBO2に加入したりと当時は(今もそうだが)精力的に活動していた印象がある。彼はバンドという形態に縛られる事なく、自分の創作意欲のおもむくままに多くのアーティストと共演しており、主なところではスティーヴ・アルビニ、フレッド・フリス、ジョン・ゾーン、ジム・オルーク、秋田昌美(メルツバウ)、灰野敬二、大友良英、山本精一など蒼々たるメンツである。

ZANI GEVAの音楽性を表現するとすればBLACK FLAG meets KING CRIMSONとでも言えるだろうか?今作の「BURN YOUR FLESH OUT」においてもCRIMSONの「RED」を彷佛とさせるようなフレーズが登場し、一瞬ニヤリとさせられる。もちろん懐深い彼等のこと、そんな明確なカテゴライズなど当然不可能で、FREE JAZZやDEATH METAL、NOISE MUSICなど様々な音楽を咀嚼した上で、ZENI GEVA MUSICとしかいいようのない世界を構築している。もちろん全曲必聴なのは言うまでもないが、LASTの「GROUND ZERO」は10分を越える大作で、このアルバムの白眉。
さすがにNULLのVOはちょっとインパクトに欠ける面もあるのだが、それを補って余りある充実した楽曲と演奏力。でもこの演奏でVOが横山SAKEVI氏だったらどんなだろうとか考えると、NULLとGISMの共演とかせめて生きている間に見たいものだ。

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